2008年9月29日月曜日

Cotswolds

週末,Cotswoldsに行ってきました.といってもCotswoldsとは都市名ではなく地域の名称なのですが,イギリスの観光ガイドには必ず風光明媚な地域として掲載されています.私がまず訪れたところはCheltenhamという街ですが,イメージしていた田舎町とはほど遠いかなり洗練された「都会」でした.一晩宿泊し,翌日Sudeley Castleをめざし北に向かうと,途中でCleeve Hillという丘を通りましたので,登ってみることにしました.その様子が以下の写真です.

丘はPublic Footpathになっており,頂上まで登ることができました.途中,羊の群れや馬に遭遇しましたが,頂上につくとそこはなんとゴルフコースの一画で,ちょうど17番ホールになっていました.

その後,Sudeley Castleに行ったのですが,そこは秋に向かう自然美と城の美しさが見事なほどにマッチした,本当に心奪われる場所でした.

城の周辺にはWinchconbeという小さな町があり,そこでお昼を食べたのですが,本当に暖かくおいしい食事を楽しむことができました.Winchcombeもそうですが,Cotswolds地方にはレンガではなく石造りの家並みが多くあり,下の写真のようにイギリスらしい古い歴史を肌で感じることができました.

2008年9月26日金曜日

Willen Lake

今日は金曜日です.イギリスでも平日ですが,今日は子供の学校は教員の研修ということで休みだそうです.私も不動産屋による自宅入居後1ヶ月の状況視察があるということで,自宅待機となりました.お昼過ぎには完了しましたので,天気がいいということで近所のWillen Lakeに行くことにしました.私たちの住むエリアにはいくつか湖がありますが,どれも公園として整備され,Willen Lakeにはウォータースポーツを楽しむ施設が設置されています.また,湖の周りには遊歩道があり,のんびりと散策を楽しむこともできます.

今週末は,妻の誕生日ということもあり,ちょっと足を伸ばしてコッツウォルズ地方に泊まりで出かける予定です.

2008年9月22日月曜日

Cambridge

週末,ケンブリッジに行ってきました.ニューポートパグネルから車で1時間30分ほどのところにあるのですが,初めての遠出に少々朝から緊張気味でした.いざ出発してみると,思ったより道路も分かりやすく,何より高速道路が無料ですから,費用を気にする必要がありません.なんとかケンブリッジの中心にほど近い駐車場に車を止めて,早速大学巡りをすることにしました.上の写真はキングス・カレッジの前で撮った写真です.
いくつか大学を回っていると,大学生らしいお兄ちゃんに船に乗ることを勧められましたので,早速チャレンジしてみることにしました.観光ガイドによく紹介されている’パント’という船ですが,上の写真のように船を操る人が船尾にいて大学のキャンパス周辺の川を50分ほどで往復してくれます.
散策を続けていると,人だかりのある場所に遭遇しました.上の写真の前でたくさんの人が群がっていたのですが,はじめは日本にもよくあるディズニーの時計かなにかと思い,記念に写真を撮っておこうということで写しておいたのですが,妻がBBCで見たというので,何か特別な展示物なのだろう・・・とそれくらいにしか考えていなかったのですが,家に戻ってインターネットを見ていると,なんとこの「時計」,かの有名なホーキング博士が発案した針のない時計だということで,つい最近公開されたばかりということでした.私も学生時代宇宙物理学に興味を持ち,ホーキング博士の著作を少しばかり読んだことがありますので,あとになってもう少し近くで見ておくべきだった,と少々後悔してしまいました.

ともあれ,ケンブリッジは非常に清潔で落ち着いた雰囲気の街で,楽しいひとときを過ごすことができました.次はオックスフォードの街に行ってみたいと思います.


2008年9月20日土曜日

beautiful day

イギリスの9月の天気は,例年であれば雨が多いということです.ところが,先週に引き続き今週も週末は天気がよく,特に今日は1日中晴天が続きました.イギリスの人にいわせると'Very Unusual Weather'ということになるそうです.日本であればネガティブな表現になりますが,ここイギリスではとても喜ばしいことになるのです.

せっかく天気がいいのでちょっとドライブに,と行きたいのですが,今日は庭仕事をしました.庭の片隅に新しく花壇を作って,それが終わると表の庭の草引き,そして子供が車を掃除し始めましたので,ついでに洗車までやってしまいました.あまりの天気のよさに思わず車と家の写真を一枚撮りました.

2008年9月15日月曜日

我が家の紹介

今日は,我が家の紹介をします.以前にも触れましたが,Newport Pagnellという小さな町に一軒家を借りました.イギリスの住宅はhouse, flat(apartment)がありますが,前者が戸建ての物件で,後者は日本でいうマンションやアパートになります.houseもdetached houseとsemi-detached houseがあり,前者は写真のような完全な一軒家,後者はイギリスには一般的な二件がくっついて隣り合った戸建ての建物があります.当然detached houseの方が家賃も割高となりますが,私の場合,なかなか不動産屋を回って物件を物色する余裕がなかった(交渉力を含めて)のと,一日も早くB&Bから移りたかった(1日60ポンドかかりますので)という理由もあり,この住居に決めたのでした.写真は久々に天気がよかったので,裏庭から写したものです.1階の手前のドアがガレージ,真ん中がキッチン,奥がダイニングです.2階はともにベッドルームですが,手前の方はベッドが置いてなく,多分子供の勉強部屋に使っていた部屋になると思います.ちなみにイギリスでは1階をdownstairやground floorといい,2階のことをfirst floorといいます.また,ガレージがありますが,中に車を止めるのではなく単なる物置で通常はガレージの前に車を止めることになります.

この写真はダイニングです.キッチンとは完全に分離しており,もちろん食事のために使いますが,うちには勉強机が置いてなかったので,勉強する場所としても利用しています.
これがキッチンです.両サイドに分かれておりかなり機能的です.左手前に食器洗浄機,奥になんと洗濯機があります.イギリスでは洗濯機はキッチンに備わっているのが一般的です.右側にはオーブンがあり,イギリスに来てこのオーブンを利用した料理を頻繁に作っています.
これが,1階のリビングです.かなりゆったりとしています.家の全体にカーペットが敷き詰めてあり,普通に土足で歩き回れますが,私たちは家の中ではスリッパを履くことにしています.
2階には3部屋あるのですが,その一つの部屋から外の風景を撮ったものです.住所は・・・Closeというように地名がつく場合が多いのですが,イギリスではストリートに面した家もありますが,こういう風にストリートから1本入って奥が行き止まりになっている一画がたくさんあります.そのような一画のことをCloseと呼ぶようです.また,このCloseにはあちこちに抜け道があり,それらは多くの場合公園やpublic footpathにつながっています.私たちの家も偶然にも広大な草原に隣接していましたので,ときどき散歩に出かけています.

以上,我が家の紹介でした.

2008年9月14日日曜日

Very English!

週末,クランフィールド大学の友人に誘われて小さな田舎町のイベントに参加しました.イベントはバザーと地元の楽団による演奏,そしてイギリスの伝統的なお菓子などを販売している,いわゆる古くからある小さなお祭りのようなものだということでした.最近ではよくフクロウをつれてくる人がいるということで,偶然にも手に乗せてもらうことができました.このフクロウ,正式名称をヨーロピアンイーグルアウルというらしく,かなり鋭い爪があり,聞くところによるとオオカミの子供の頭蓋骨をわしづかみにしてつぶすことができるほど力強いということです.私が手にしているフクロウは非常におとなしく,驚いたことに非常に透き通った目をしていたのが印象的でした.

イベントの後,友人宅に招かれティータイムを楽しみました.その友人も半年ほど前からクランフィールド大学に赴任してきたということで,この自宅にもつい最近引っ越してきたそうです.後ろに映っているように暖炉があり,前日には初めて薪と炭で火をおこしたそうです.この家は1858年に建てられたそうで,今年でちょうど150年になります.庭にはリンゴと洋梨の木があり,帰りに洋梨を一盛りいただいて帰りました.

イギリスの伝統的なイベントと家屋を訪れることができた,とても楽しい1日でした.

2008年9月13日土曜日

Fish and Chips

今日はイギリスの食事情を報告します.イギリスのポピュラーな食事と言えば「フィッシュアンドチップス(fish and chips)」ですね.確かに街のあちこちに見かけることができます.日本ではこれがイギリスの「まずい食事の象徴」として取り上げられますが,じゃあ本当にまずいのかというと,実は結構これがおいしいのです.私もおいしくない食事に対してはかなり腹を立てるほうですので,おいしいとまずいはかなり区別できるという自信を持っているのですが,クランフィールド村で食べたfish and chipsは結構おいしかったし,B&Bに住んでいた時は2日に一度は食べていたくらいです.もっとも,店によってかなり程度が変わってきますので,おいしくないお店は地元でもあまり人気はありません.

このfish and chipsですが,fishは白身魚のフライでいくつか種類はあると聞いていますが,私が食べたのはcodという種類の魚でした.chipsとはフライドポテトのことで,ヨーロッパではフレンチフライといいますが,イギリスではチップスとよびます.マクドナルドやバーガーキング,ケンタッキーに行ってもフライドポテトがほしい時はチップスを注文します.

(Milton Keynesにもイギリスでトップ10に入るfish and chipsのお店がありました.ぜひ今度行ってみたいと思います.:http://www.broughtonfishandchips.co.uk/

さて,その他の外食ですが,実はあまり外では食べませんので,そう多くは情報を持っていませんが,私が行ったタイ料理のお店や自宅近所のパブは結構おいしいです.また,友人から聞いた情報によるとイギリスでは中華・インド・タイ料理などアジア系のお店は美味しいらしいと聞いています.その他,大学の食堂については,いくつか食べる場所はありますが,私は大学で研究をしているときはいつもお昼は食べません.食べる暇があったら論文を読んだ方がいい,と恰好のいいことを言いますが,実のところあまりおいしくないのでおなかをすかせて家に帰って晩ごはんをたくさん食べた方が幸せなのです.

というところで,外食はお店次第では美味しいところもある,というのがイギリスの食事情ですが,自宅での食事となると,我が家では料理大好きな妻がいてくれるおかげで毎日毎日おいしい晩ごはんをいただいています.日本から持参した炊飯器で地元のスーパーで買った長粒米と短粒米をミックスしてそこそこおいしいごはんを毎晩炊いています.あとは新鮮な野菜と肉で時には炒め物,時には煮物,そして時にはオーブンで大胆に肉を焼いて食べています.こちらの野菜は種類こそ多くはありませんが,どれも味も形もしっかりしていて本当においしいです.肉もちゃんとしたお店で買うと本当においしいです.値段は日本とそう変わらない程度ですので,自炊をしっかりやれば日本とそう変わらない食費で生活することができます.

最後に私の大好きなアルコールについてですが,ビールとワインについては陳列しているものを直接買うことができます.ビールはいくつか種類がありますが,私の家ではギネスをよく買います.値段は日本よりちょっと割高です.ワインは本当にたくさん種類がありますが,値段は日本より随分安いです.だいたい1本7~800円くらいです.そのほか,ウィスキーなどは煙草と同様レジカウンターで店員さんに銘柄を指定して購入しなければなりません.値段も割高です.ということでうちではもっぱらビールかワインですが,こちらのビールは単位が「パイント」といって,500mlより少し少なめのロング缶をパイントグラスになみなみと注いで飲むのが習慣です.私にはちょうどいいサイズなのですが,妻にはちょっと多めなので,いつも妻の飲めない分も私が責任を持って処理しているところです.

出国前にはたくさんの方々にイギリスに行って痩せて帰ってくるような話をお聞きしたのですが,私の場合案外一回り大きくなって(おなかの周りが,という意味です)帰ることになるかもしれません.

2008年9月11日木曜日

ライフライン

私の研究とも非常に関連があるのですが,今日は電気・ガス・水道・電話など,生活に密接なサービスのイギリスにおける状況を紹介します.

まず私たちが新しい住居に入った時に,電気・ガス・水道はすぐに使えたのですが,電話は使うかどうか決めなければなりませんでした.入居前に携帯電話に加入していましたので,電話の加入は後回しにすることにして,次にしなければならないことは,meter readingを電気・ガス・水道の各供給会社に伝えることでした.このmeter readingは読んで字の通りメーターの数値のことですが,日本では入居時のメーターから自動的にスタートするのですが,イギリスでは入居者が確認して供給会社に連絡しなければなりません.まずは水道の会社に連絡し,次に電気・ガスといきたいのですが,水道は地域独占なので連絡先は決まっているのですが,電気・ガスは供給会社が複数ありますので,まずは住んでいる家がどの会社に供給してもらっているのか調べなければなりません.また,これらの連絡をすべて電話でしなければなりませんので,ただでさえ英語が苦手なのに,電話でのやり取りとなるとかなりストレスです.

どうにかこうにかmeter readingを済ませることができました.固定電話については必ずしも加入する必要はなかったのですが,インターネットを始める際に複数会社がある中で,どれもブリティッシュテレコム(BT)の固定回線を必要としましたので,結局BTの固定回線とブロードバンドを同時に契約することにしました.

あと,日本と似ているようで大きく違うのはTVライセンスといって,「家庭でテレビを見る」のにライセンス料を支払わなければならない点です.日本ではNHKに「受信料」を払いますが,イギリスは家にテレビを設置するだけでこのライセンス料を支払う義務が発生します.また,ライセンス料はカラーテレビと白黒テレビで金額が変わりますし,高齢者や障害者がいる世帯でも負担割合が変わってきます.ちなみに私の家では小さな14インチのテレビを買いました(49ポンド)が,カラーテレビですので,ライセンス料は1年間で139ポンド!でした.このライセンス料,支払いをしなかったら罰金として1000ポンドもしくは禁錮刑だそうです.一説にはこのライセンス料はBBCの取り分となりBBCの経営陣の高額な報酬につながっているという批判があるようです.

最後に,病院のシステムですが,イギリスでは住んでいる地域によって事前(何かの病気で病院に通院する前)にまず登録をしておく必要があります.つまり,登録せずに直接病院に行ってもまず登録の手続きが必要となりますので,すぐにお医者さんに診てもらうことができないのです.私たちも近所のメディカルセンターに登録に行きました.病院を探し,アポイントを取るまでやはり電話でのやり取りとなります.イギリスに長期滞在される場合には英語のレッスンにおいて「電話でのやり取り」の練習をしておくことを強くお勧めします.

2008年9月9日火曜日

恐るべし「息子」

イギリスでは9月から新しい学年が始まります.うちの息子もYear4に所属することになりました.8月1日に到着してから,ずっと家族3人で生活してきましたので,息子も同年齢の子供たちと遊びたくてたまらないようです.しかし,英語は全く話せません.私と妻は何もわからない環境にいてさびしい思いをしないかと心配していたのですが,なんと息子は初日から「楽しい」という言葉を連発.さらに驚いたことに「先生の言っていることがなんとなくわかる」とまで言い出しました.これこそが,子どもが語学を早くに習得する秘訣なのだろうと,思い知らされました.

ところが,「恐るべし息子」エピソードはこれだけにとどまりません.何と,給食初日に給食センターの手違いで登録がなされておらず,息子のランチが支給されなかったという電話を学校から頂きました.慌てふためいた私と妻は,学校のレセプションに押し掛けてどうなっているのか,と問い合わせたところ,給食センターの電話番号をもらって連絡するようにとだけ言われておずおずと帰ってきました.慣れない英語で問い合わせをしてなんとか手違いを正すことができたのですが,かわいそうなのは息子です.先生がお昼はなんとかしてくれたようなのですが,帰ってきた息子を慰めようと思いきや,息子は「お昼ごはんおいしかった~」何事もなかったようにけろっとして帰ってきました.息子は何もわからないまま,給食室に連れて行かれ,誰もいないところで給食を出してくれるおばさんにおなかを押さえて「おなかすいた」とジェスチャーをして,給食を出してもらったそうです.そして,早々とお昼を済ませ一人でグラウンドでボールをけっていたら,同じクラスの子供たちが出てきたので鬼ごっこをして遊んだということでした.

実は,イギリスでは給食は全員強制ではなく,お昼のお弁当を用意できない家だけが注文をして食べることになっています.何もわからない私たち夫婦はそうとは知らず初日から毎日給食を注文してしまっていたようでした.

あわてて心配しているのは親だけ,息子は思う存分学校を楽しんでいるようです.「恐るべし息子」この調子だったら,ほんの数か月で英語をペラペラしゃべっているような気がしてきました.

2008年9月4日木曜日

車を購入

いよいよ車を購入しました.自宅のあるNewport Pagnellの近くのガレージ(車を販売するお店のこと)で探したのですが,一刻も早くほしかったのと1年後に手放すことを考えて購入しなければならないことなど,選択肢も限られていますので,思い切って写真に写っているPougeot 406 Coupeに決めました.日本だと中古でも80万は下らない車ですが,そこは欧米の車が大半を占めるイギリスですので,30万円ほどで購入することができました.ただし,日本ほどピカピカにして乗ってはいないし,整備もどんなものかわかりませんので,これからどれだけ費用がかかるのかは未知数です.しかし,6か月の保証が付いていましたので,多少安心しています.問題なのは自動車保険です.イギリスは車の種類によって保険のランクが決められており,一番高いレベルを20,一番低いレベルを1とすると,私の車は15にランクされ,かなり保険が割高になります.しかし,イギリスは日本におけるノー・クレーム期間を考慮してくれますので,当初より2割5分ほど安い10万円そこそこで保険に加入することができました.


これから,この車でイギリスのあちこちを回ってみたいと思います.

庭仕事

イギリスで借りた家は典型的なブリティッシュ・ハウスです.裏には芝生の庭があり,定期的に手入れをしなければなりません.庭を手入れせずに放っておくと,不動産屋から費用を徴収されることになります.下の写真は芝刈り機で芝を刈っているところです.

借りた家は家具つきでしたが,庭にもテーブルと椅子が備わっていました.天気が良ければ外でランチ,とちょっと優雅になれるのですが,あいにく毎日が曇り空で雨も多く,カラット青空になることはめったにありません.